世界一のラグジュアリーブランドに伸し上げた男

好きなブランドを思い浮かべてください。と言われたらどこのブランドを想像しますか?

ルイヴィトン?ディオール?ブルガリ?

実はこれらの会社は全てLVMH(ルイヴィトン・モエ・ヘネシー)という企業の傘下にある企業です。


世界一のラグジュアリーブランドまで成長したLVMHという企業は様々な企業を買収し、ここまで大きくなりました。


そして、その買収の戦略を描き実行してきた人物がベルナール・アルノーです。

彼は現在Fobes世界の大富豪ランキングでは第4位ランクインしています。

創業者でもない彼がなぜここまで成功したか?

今回は彼の今に至るまでの経歴を紹介します。


元々は不動産業界の出身!?


アルノーはエリート国立理工科大学を卒業した後、父が仏北部で経営する建設・不動産会社のフェレ・サヴィネルに入社します。そして3年後の74年から社長を務めます。


そして82年には、仏大統領選で圧勝したミッテラン氏が社会党政権を樹立し、自由主義経済の崩壊が懸念されたのをきっかけに、自由の国アメリカに逃避することを決意。


数年間、米国で不動産事業に取り組み、富裕層向けの別荘などの建設と分譲を手がけました

(おそらく、トランプ大統領と関係が深いかも!?)


クリスチャン・ディオールの所有会社を買収!!

しかし84年、アルノーは突然、クリスチャン・ディオールを所有する仏繊維会社ブサックを買収します。


当時、クリスチャン・ディオールのほか、新聞社、銀行なども所有していたブサックは、す

でに放漫経営から資金難に陥っていました。


そこで彼はニューヨーク時代に知り合った仏投資銀行ラザールの実力者、ベルンハイム氏に資金面の後ろ盾になってもらい、買収を決意しました。

ではなぜ急にそのような行動を取るようになったか?

実はアメリカでタクシー運転手に「フランスについて何か知っているかい?」と興味本位で

運転手に尋ねてみると、運転手は「 大統領の名前さえ知らないよ。ただ、クリスチャン・ディオールという名前だけは聞いたことがあるな……」


そのエピソードから、アルノーはひそかにファッションビジネスに興味を持ち、クリスチャン・ディオールを買収します。


そしてフランスに帰国すると、ルイ・ヴィトンと酒造メーカーのモエ・ヘネシーの合併により1987年に誕生したLVMHに狙いを定めます。


経営陣同士の対立によって株価が低迷していたタイミングを見計らい、自身が持つクリスチャン・ディオールの親会社であったブサック・グループを売却して資金を調達。


それを元手にLVMH株の一斉買いを行って、1989年に完全に経営権を握ることに成功しました。


こうしてLVMH会長の座を手に入れたアルノーは、ケンゾー、ゲラン、セリーヌ、ロエベ……と高級ブランドだけでなく、免税店のDFSやパリのデパートのボン・マルシェなど次々に買収の手を広げ、世界最大のブランド帝国を築き上げていきました。


カシミアを着た狼と呼ばれた男


最近ではティファニーの買収でも注目を集めている彼は、そのやり方などについて批判を受けている部分があるのは事実です。


しかし、彼の今までのやってきたことを客観的に見た時に僕が感じる彼の評価としては「さすが、ビジネスオーナーだ」ということ。


基本的にラグジュアリーブランドは家族経営の延長で大きくなった会社が多く、株式も創業

者一族が持って未公開のままの企業も多いと思います。


では彼らが経営の手腕についてどうか?と問われると、やはり職人気質なところが多く、資本主義のルールで勝負する(あるいは、したい!)という企業は全てではありません。

そこにビジネスライクで勝負に挑んだのがアルノーです。


実は彼の一つ上の世代で同じようなことを実践して、ある業界のTopに上り詰めた会社があります。


それはマクドナルドとスターバックス。


この企業も元々はマクドナルド兄弟が経営する、西海岸に3店舗しかなかったマクドナルを

レイクロックというしがないセールスマンが、その可能性を見出し、全米中に店舗を拡大します。


スターバックスもそう。

元々、コーヒー豆を販売する小売店から、途中で転職してきたハワードシュルツが一大コーヒーチェーンに伸し上げました。


このように、自分が描く未来によって同じ企業でも経営者によって大きく結果が変わります。


これらの企業から学ぶことはたくさんあります。 ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです!

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