海外メディアが分析「モンゴル人力士たちが“日本の国技・相撲”で頂点に立ち続けられる理由」

陸に囲まれたモンゴルの人口は、わずか330万人ほどだ。しかし、年に1回、伝統的なモンゴルのスポーツであるブフ(モンゴル相撲)、弓射、競馬が競われる「ナーダム祭」の期間は、毎日2万人がブフの選手として参加する。


一方、2020年時点で、日本全国でプロの力士として現役なのは683人だ。

相撲文化の頂点に君臨する人物として、横綱は他のスポーツアイコンや、映画スターよりも敬われている。


横綱たちが集める大きな文化的尊敬、そしてそれに付随する天文学的な額の報酬や企業との契約金などを考えると、相撲の横綱というのはまさに日本のヒーローであると言える。

しかし2007年から2017年の間に現役だった横綱3人は、全員がモンゴル人だった。2007年、日本相撲協会は、希望者が1人もいなかったために新弟子検査の中止を余儀なくされた。そして2018年にも同じことが起こった。


1999年以来、相撲の番付表の頂点に立った日本人は、1986年生まれの稀勢の里ただ一人だ。だが彼は2017年に横綱として初優勝を飾った後、大胸筋のけがに苦しみ、8場所連続で休場、そして2019年に引退した。

なぜ外国人が国技の頂点に立ち続けられるのか

国技で日本人が成功できないという状況は、地球上で最も均質な国家のひとつである日本のしきたりとは、明らかに相容れない。


そこで生まれたからといって自動的に市民権が与えられるわけではない日本では、人口の98%以上が「先住民」に当たる。19世紀中頃、アメリカの軍艦によって強制的に「開国」させられるまで意図的に鎖国をしていたこの列島では、さもありなん、という感じかもしれない。


1868年から2015年までの間、日本で市民権を得ることを許された外国人はわずか58万1000人だ。一方、2018年だけでも、75万6800人の外国人がアメリカ合衆国の市民になっている。


こうしたことに加え、日本の出生率はずいぶん前から低下しており、今や人口の20%超が65歳以上だ。2065年までには、人口は1億2500万人から8800万人にまで減少すると予想されている。そのため、ナショナル・アイデンティティを守らなくてはという考えが深く根付いているのは当然だ。


まさにこのような事情から、日本政府は古来より伝わる日本の工芸の巨匠たちを「人間国宝」に指定し、刀鍛冶から楽器製作まで、さまざまな伝統技術の継承を支援している。

では、これほどまでに閉じこもって文化遺産を守ろうとする国で、モンゴルの高原育ちの農民たちが20年間も国技の頂点に立ち続けられているのは、どういうわけなのだろうか?


生まれながらの強さ

モンゴルの首都ウランバートルで「ゴルディッシュ・ジム」を経営する33歳のガンニャム・ガンボルドは、相撲でもブフでも上位の成績を誇っていた元選手だ。彼は2003年から2006年まで日本に住み、福島県の高校に通いながら相撲の稽古をし、大会に出場していた。2005年には、東京郊外で行われた高校生向けのアマチュア相撲の全国選手権で5位になったこともある。


彼いわく、自身の強さはモンゴル出身の他の力士と同様、祖国の競技であるブフのおかげだという。「モンゴルのブフで優勝する人はたいてい、過去のチャンピオンの息子です」とガンボルドは言う。


「モンゴル人横綱の5人のうち、3人はブフのチャンピオンの息子です。日本にはずっと相撲の稽古をして育つ子供たちもいますが、その強さには違いがあるわけです」

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