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執筆者の写真Shunta Takahashi

10万円の給付についての考察について

最近、コロナウイルスに対する景気刺激対策として取り上げられるのが、10万円の給付について。 景気刺激策という名の通り、コロナによって落ち込んだ景気を回復させよう!という目的があると思うのだが、一度立ち止まって考えた時にいくつか疑問に感じることが沸々と湧いてきた。

そして、それを考えていくとそもそも景気刺激策って必要なのか?っていう結論にたどり着いた。

本当に景気は落ちているのか?

大前提として、そもそも景気は現在落ちているのか?という疑問がある。確かに飲食店や航空業界などについては、非常に厳しい状況が続いているし、派遣労働者やアルバイトなどは軒並み仕事がなくなってしまっている状態になっていたりする。

しかし正規雇用者の多くは給料が現時点で下がっていない。 また、今まで外食していたものを中食や自炊にお金を使うようになり、海外旅行として使っ

ていたお金はネットフリックスやZOOMなどのお金に消えていく。

そして残ったお金は銀行口座の中にある状態だ。 つまり何が言いたいか?というと、お金の総量自体はコロナの前と後で何も変わっていないということ。

ただマネーの行き先が変わっただけ。 実際に現在、中古のPCやwi-fiのルーターは売れまくっているらしい。 ということを考えると今回の真水の対策は単純にお金の総量をより一層増やしただけにすぎない。そもそも減ってもいないのに。

10万円の給付をした先に待っているもの

ということを考えた時にたとえ10万円を給付したとしても、現状と何も変わらない。なぜなら、僕たちはお金がないから外食したり高級バックを買うことができないのではなく、そもそもそれらの場所に行くことができないからだ。

たとえ飛行機の運賃が1/10になったとしても、使用量が増えることはない。 これについても同様にお金の問題ではないから。

それなので、10万円を給付したら、現在ウハウハになっている業界や会社はより潤うし、今の時点で厳しくなっている業界にお金が流れることはないと思ってもいいだろう。

まあ日本人のメンタリティを考えれば、こういう時にお金を使う以上に、貯金をすることになるだろうけど。

5月くらいには給付が実行されて、僕の予測が当たるかどうなるかは分からないけど、ただこういう未来も考えられる、ということを念頭に政治の判断や方向性をウォッチしていきたいものである。


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