5/16オンライン読書会で紹介された本
更新日:2020年10月23日
はい!ということで今週も読書会を開催しました!最近はZOOMの使い方にも慣れてきて非常に楽しく土曜日の午前を過ごすことができています。 またまたおもしそうな本をたくさん紹介して頂いたので、今回も3冊ピックアップして紹介していきます!
マーケティングジャーニー

本書は天才マーケターとして名が高い、神田昌典さんの最新作の本。 今までの集大成とも言えるマーケティングに関するヒントが多くちりばめられた一冊になっています。
本書を読めばどんな視点でマーケティングをすれば上手く行くのかということを考えることができると思います。
簡単に紹介すると、彼はこれからのマーケティングのあり方は以下のような道筋を辿っていった循環モデルになっていくということを主張しています。

その中で紹介されていた事例に、徹底的にサバに絞り込んだサバ料理店「SABAR(サバ─)」について紹介されています。
このお店は席数は38席、すなわち「38(サバ)で、開店時間も午前11時38分から午後11時38分、メニュー数はもちろん38で、しかも「サバーガー」や「サバのトムヤムクン」「サバのユッケ」など、他にはない独自メニューを用意しています。
神田さんによるとこのひとつに絞り込むというのが、デジタル時代にはぴったり合うと言います。
情報が爆発する中で、大半の商品は埋もれてしまっているが、あるひとつのカテゴリーで評判になれば、検索されたときに上位に表示されるようになるからです。 またこれからはテクノロジーの進歩によって、複雑な作業のうち、誰もができる基礎的な部分をプログラム化してしまえば、二流レベルの人材を短時間で多数育成できることになり、さらに細分化された仕事であれば、本業でなくても副業として取り組んでみたいという人は、いくらでも出てくる。その結果として起こるであろう市場の変化についても解説しています。
次の世代を担う中学生、高校生に読んでもらうことを強く意識した」とあるように、これから社会変革を担う若者に対してマーケティングの観点だけでなく、彼の得意な未来予測についてもたくさん解説されているのでぜひ読まれるといいと思います。
学問のすゝめ

本書は1万円冊の表紙にもなっている福沢諭吉さんの代表作と言える1冊です。当時の日本で340万部以上も売り上げた大ベストセラーとなっており、今の人口に換算すると約1200万部です。 そんな本作は簡単にいってしまうと「自分を確立しろ、政治と向き合え」という内容になっています。 「天の上に人を造らず人の下に人を造らず」という有名な言葉は学問のすヽめに記載されている言葉です。
これはつまり神の前では、国民は皆平等であるということです。ちなみにその主張は当時の日本人にとっては聞いたことが無い考え方でした。
江戸時代が終わったばかりの時代としては、まだまだ士農工商の身分差別が根強く残っていたからです。
しかし一方で福沢諭吉さんは「学問の差が人の差を作る」というようなことを言っています。彼のいう学問とは「実学」を意味しています。つまり、商人がマスターするような知識や知恵です。つまりビジネスであり、「お金を稼ぐこと」を実学としています。 これは今の時代にも当てはまりますよね。
知らないと気づかないうちに搾取されていたり損することはとっても多い中で日々学び続けるという姿勢は本当に大事になってきます。
彼は『学問のすすめ』をとおして実学を学ぶ必要性を説き、この本が近代文明を発展させ、日本を発展させることになった要因の一部であるということを感じさせてくれます。 ぜひ読んだことがない人は現代語訳版でもいいので読まれるといいと思います!
ハーバード白熱教室講義録

本書は10年くらい前に一斉を風靡したNHKで放映された「ハーバード白熱教室」を本にしてまとめものです。 もし1人を殺せば5人が助かる状況があったとしたら、その1人を殺すべきだろうか? 金持ちに高い税金を課し、貧しい人びとに再分配するのは公正なことだろうか?
本書でハーバード大学の人気教授のマイケル・サンデル氏が「正義とは何か」について考えさせられる問いを投げます。これらは全て、正解はないが決断を迫られるものばかり。 それによって私たちの道徳観や倫理観を考えさせてくれます。
また本書では今までの政治哲学で主張されてきた内容をわかりやすく紹介すると同時にその欠点についても解説してくれています。
例えば有名なベンサムが唱えた最大多数の最大幸福という功利主義について、この考え方の弱みは、満足の総和だけを気にしてしまうため、個人を踏みつけにしてしまう場合があること言います。
また、資本主義の根幹にある自由主義を主張するリバタリアンが主張する自己所有権が認められれば、臓器売買や自殺幇助などの非道徳的行為もすべて容認されることになってしまうリスクを解説していたりもします。
このように様々な事例を元にその考えって果たしてどうなの?というところを深く掘り下げて考えることができるので、自分の軸や価値観を明確にするという意味でも本書は役に立つかもしれません。
ということで今週もたくさんの素晴らしい本を紹介して頂きました! 次回も同じ時間帯で開催していますので、ぜひ興味のある方は積極的に参加するといいと思います!
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