5/2オンライン読書会で紹介された本

今週も様々な本を紹介してもらいました。やっぱり質は高いわ。

今回の会の感想はこれに尽きると思います。結局、会を作り上げるのは参加者なんだなって。


と思いながら今週も本を3冊紹介していきます!


100円のコーラを1000円で売る方法



本書はマーケティングで学ぶような難解な内容をストーリー形式でわかりやすく理解できるようになっています。


内容としては、会計ソフトウェア専門の会社で10年間セールスをしていた「宮前久美」が、マーケティングに長けている「与田誠」から、マーケティングについて少しずつ学んでいく、というものになります。


その中でタイトルの通り、100円のコーラはどうやって1000円で売れるようになるのか?ということのイメージをつけることができます。


結論から言うと、その答えは「価値」付け。もっと細分化すると差別化と顧客満足と付加価値のい3つが大事な要素になってきます。


例えば、差別化についてですが、自分扱っているものが真似できないような商品ならその価値は非常に高いものとなります。しかし、簡単に真似できるような商品ならその価値は下がってしまいます。なぜなら最終的に行きつく先は価格競争だから。そして、互いに価値を下げ続けるうちに商品その商品の価値まで下がってしまいます。


2つ目の顧客満足については、「顧客満足=顧客が感じた価値ー事前期待値」と表すことができます。この方程式によると、顧客の要望を満たし、尚且つ、事前に予想していた内容よりもいいものを提供できたときに最も高い顧客満足が得られます。


最後は「付加価値」。要は、商品に付加価値を付けることで同じ商品でも価格が跳ね上がるということです。コンビニの100円コーラも1000円で売れる場所が存在します。例えば、リッツカールトンのルームサービス。このコーラは飲みやすい温度に冷やされ、ライムと氷がついた最高においしい状態のコーラです。


つまり、リッツカールトンという場所で最高においしいコーラを飲むということに顧客は

1000円の価値を見出すわけです。


このように価値をいかにつけるか?と言うことをストーリー仕立てで学べる内容になるので、マーケティング初心者の方はぜひ一度読んでみるといいと思います!


仕掛学―人を動かすアイデアのつくり方



日常生活の中で無意識に選択したり、避けたり、誘導されたりする経験は、誰にでもあると思います。例えば、飲食店などにある男子トイレの小便器。ふと狙いたくなる「的」があれば、結果的に尿の飛散は防がれ、清掃の手間を省きます。


あるいは路地に鳥居のような絵があれば、「神様の視線」を感じ、ポイ捨てなどの罰当たりな振る舞いをする人は減るといいいます。こうした行動を研究する学問が「仕掛学」といい、ちょっとした人の心理を巧みに分析し、社会の問題解決につなげようというものです。

本書ではその第一人者の松村教授によって書かれています。

彼はまず目の前に2つのごみ箱を用意して、その一つにバスケットボールのゴールネットがつけ、ごみを入れる割合を実験しました。


その結果、通常のごみ箱に比べ、ゴールが設置されている方は1・6倍のごみを集めたのです。つまり、多くの人は好奇心にかられて、ゴール付きのごみ箱にシュートし、ゴールつきの方が、ポイ捨て防止などにはより有用だと分かったといいます。


「ごみ箱とバスケットボールのゴールは、どちらも誰でも知っている。ただ、その組み合わせは見たことがある人はほとんどいない」と松村教授はいいます。見慣れたはずのものが見慣れないものに感じることと、見慣れないものが見慣れたように見えることが同時に作用し、好奇心を呼び寄せたと分析されました。


仕掛け学の本質は「大切なのは強制をしないこと。そして、自然にその方向にいざなうこと」にあるといいます。本書ではその様々な事例が紹介されているので、ぜひ一度読んでみて頭の体操をするといいと思います。

ネガティブ・ケイパビリティ 答えの出ない事態に耐える力



タイトルにある「ネガティブケイパビリティ」。これは聞きなれないと思いますが、医療、教育、介護など各方面で注目され始めています。

その意味は医師がどうしても治せない患者に対した時など、「どうにも対処しようのない事態に耐える能力」のことです。


教育現場では、答えの用意された問題にできるだけ早く正解を出す能力(ポジティブ・ケイパビリティ)を育てています。特に医学教育では、できるだけ早く患者の問題を見いだし、迷わずに素早く解決することを至上命令にしているからです。


しかし、現実の患者は、問題が見つからなかったり、あるいは問題が複雑すぎたり、病状が重すぎて手の施しようがなかったりします。そうするとポジティブ・ケイパビリティのみを身につけた人では務まらない場面が多く、その反対の「拙速な答えを出さずに耐える力」(ネガティブ・ケイパビリティ)の大切さを、この本は訴えています。


著者の 帚木蓬生さんは精神科医であると同時に有名な作家でもあります。彼は1984年にネガティブ・ケイパビリティに関する英語論文を読み、この研究を始め、広めるようになりました。


「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を最初に口にしたのは、1821年に25歳で亡くなった英国の詩人キーツ。弟への手紙の中で「シェイクスピアはネガティブ・ケイパビリティを有していた」と書いていました。


シェイクスピアが深い情念を持つ主人公を登場させ、ハラハラドキドキの作品を書き続けることができたのは、論理を離れた、どうにも決められない状態を回避せずに、耐え抜く能力を持っていたから、と考えたからです。


それから約150年後、英国精神分析学会のビオンが「精神分析医にも患者との間で起きることにネガティブ・ケイパビリティが求められる」と主張しました。こうして、キーツの言葉が現代医学に蘇生した、と帚木さんは言います。


解決できない問題が多い学校・教育現場に関しても、ネガティブ・ケイパビリティが重要。子供たちには、どうしても解決しない時に持ちこたえていく能力(同)を培ってあげることも必要ですと主張します。


コロナの問題はまさにネガティブケイパビリティが求められる状況です。ぜひこの機会に見直すといいかもしれません。


ということで今回も様々な本を紹介していただきました!

また来週も引き続き開催します!その時も宜しくお願いします!

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