top of page
執筆者の写真Shunta Takahashi

安定と一定を勘違いしないこと

僕は今でも思い出すが、20歳の時に父親から話があるということを言われて、一度だけ面と向かって言われたことがある。


それは「公務員になるか、手に職をつける資格をとるか、どっちかを選択してくれ」ということだった。


僕はその時に秒で答えた。「いやだ」「だって公務員になったら不安定だから。一番の安定はどんな世界になっても求められる人材になることでしょ?」と。


その時に父親は納得しなかったが、僕はその時の考え方は今でも変えていないし、整備士という手に職を持ちながら体力的な衰えによって年金生活を待たずして引退した父親の姿を見て、それは確信に変わった。


結局、手に職を持てる理由が「資格」という、可変的な価値のものにすがっていてはダメなんだということを感じる。


また大手企業や公務員=安定というのも、30年前は当てはまったかもしれないけど、この考えも可変的なもので今の時代はそうとは思えない。

産業が突然死した時に、身体が大きいと柔軟に変化することができないからだ。


安定という名の一定


多くの人が大企業や正社員を安定と思うのは、毎日会社に行けばそれなりの給料はもらえるし、減給することなく上がり続けるということを期待することができるからだろう。

だがそれは僕にとって、「安定」ではなく「一定」だ。

つまり横軸に年齢を置いて、縦軸に給料のグラフを作った時に、一直線になるのが今までのサラリーマンという働き方だった。


でもこれからどうなるか?というとその直線だったものが一気に急降下するようになる可能性がある時代になっていくだろう。


これは今回のANAやJTBを見ればわかる。 この2社は昨年までは新卒で就職したい企業ランキングで上位を連ねていた常連企業だ。

それがこのコロナによって一気に業績が影響を受け、リストラや減給を余儀なくされた。

別に企業の経営が散漫だったわけでも、不備があったわけでもない。

自分たちの努力ではどうにもならない事態によって引き起こされてしまったのだ。

今回、コロナで影響を受けなかったという人がいるかもしれないが、果たしてそういう人が働いている会社は、これから30年間どんなことが起こっても盤石と言えるのだろうか?


そんな会社なんてない。ということを考えた時に会社に頼らないで稼ぐ力を身につけることが一番の安定だということがわかるのではないだろうか?


変化するという癖をつける


人間というのはいったんついたクセを直して、新しいクセをつけるということが苦手な生き物だ。


これをやることは、とにかく時間がかかる。


しかも年齢を重ねるとますます大変になるのは僕自身も経験しているし、多くの人もそう感じているのではないだろうか?


だからこそ、現状維持というクセがついてしまったのであれば、まずは小さなところから変化するように意識することが大事だ。

ストレッチしないと身体がガチガチになるように、思考もストレッチをしないとガチガチになる(つまり頭が硬くなる)から。






閲覧数:76回0件のコメント

Kommentarer


bottom of page