中国政府に求愛するアップルは、政府の検閲に協力し、自らアプリも検閲・削除している【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.73】

アップルの最高経営責任者であるティム・クックは、データは安全に管理されていると述べている。しかし、貴陽と内モンゴル自治区のデータセンターでは、アップルは中国政府にその管理を大きく譲り渡している。


本紙「ニューヨーク・タイムズ」は、アップルの内部文書を閲覧し、17人の同社の現役あるいは元社員と4人のセキュリティ専門家へインタビューを重ね、そして5月前半にアメリカで行われた不当解雇に関する裁判で提出された書類も閲覧した。


これらの資料には、中国当局からのエスカレートする要求にアップルがどのように屈してきたかについて、過去に報道されたことのない側面を多く含む、広範な内部情報が含まれていた。


中国の顧客データを中国政府に渡すアップル

クックは、アップルが市民的自由とプライバシーを重視しているとよく語る。しかし、中国の規制当局の好むように、同社は中国の顧客データを危険にさらし、中国のApp Storeで政府の検閲に協力してきた。


「アップルは、政府によるインターネット検閲の歯車となっています」と人権団体アムネスティ・インターナショナルのアジアディレクターであるニコラス・ベケリンは述べる。


トランプ政権もバイデン政権も中国に対して厳しい路線をとっている一方で、アップルが中国政府に求愛しているという状況は、ワシントンの政治家とアメリカで最も豊かな企業との間に断絶があることを示している。


また、セキュリティ専門家やアップルのエンジニアによると、中国政府が、アップルのデータセンターで数百万人の中国の住民の電子メール、写真、文書、連絡先、位置情報などにアクセスするのを阻止するのはほぼ不可能だという。


莫大な収益の代わりに中国と結婚したアップル

2014年、アップルは、ジョージ・ワシントン大学ビジネススクールの学部長であったダグ・ガスリーを雇った。彼は数十年中国を研究しており、中国事業を支援した。

彼の研究プロジェクトのひとつはアップルの中国サプライチェーンだった。そこには数百万人の労働者、数千の工場、数百のサプライヤーが関わる。中国政府の協力なしにその実現はなかった。中国政府は数十億ドルを投じて道路を整備し、労働者を募集し、工場、発電所、従業員の住宅を建設したのだ。


ガスリーは、アップルが必要とする規模、スキル、インフラ、政府からの支援を得られる国は他にないと結論づけた。中国の労働者は、ほぼすべてのiPhone、iPad、Macを組み立てている。アップルは同地域から年間550億ドルの収益を得ており、これは他の米国企業が中国で生産する額をはるかに上回っている。


中国のエンジニアやデザイナーを集めたサミットで、アップルが上映したビデオの最後に、アップルが何年も前からiPhoneの背面に刻んできたフレーズが表示された。「Designed by Apple in California」

中国の従業員はそれに対して怒りを示した。ガスリーとその場にいたもう一人の証言によると、カリフォルニアで設計された製品なら、中国では何をしているんだと叫んでいたそうだ。

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