最近、旧約聖書と新約聖書を読み始めてから、ようやく最後の方まで終わることができた。 きっかけは「教養」をテーマに勉強会を開催するのに際して、この本は避けて通れない書物だと思っていたこと、前々からじっくりと読む機会を作りたいと思っていたからだ。
そして先日、旧約聖書について解説し、数週間後には新約聖書について解説することになるが、そこで自分が読んだ感想についてNoteで記しておきたいと思う。
生まれて初めて芸術に興味が湧いた瞬間でした
僕が一番これらの本を読んでよかったと感じることは、西洋美術や芸術に興味を持ち始めたことだ。 よく週末に美術館に行く人がいた時にその意味が全くわからなかったし、ヨーロッパに旅行に行くのって何が楽しいのか理解できなかった。
しかし聖書を読んでいき、その資料を集めていく過程で様々な西洋画や風景画を見るようになり、またその絵が書かれた背景を理解することで非常に興味を持つことができた。
例えば、イタリアにあるダビデ像の「ダビデ」ってどういう人間だったのか?また「落ち穂拾い」の絵ってなんで有名なんだろう?ということがそういう本を通して深い洞察をするきっかけになった。
つまり今まで見えなかったものが見えるようになる瞬間を感じることができたのだ。そういった意味で自分の教養をさらに広げることができる手段であると感じた。
世の中のビジネスにも大きな影響を与えている
また海外の有名な大企業の創業者が敬虔なキリスト教あるいはユダヤ教であれば、なぜそういう理念を持ったのか?ということを聖書を通じて考えることができる。
例えばジョンソンアンドジョンソンやリッツカールトンホテルなどには「クレド」という、その会社の教義なるものが存在するが、それらは律法やイエスの教えに近いものがある。
つまり存在としての在り方である。
またビジネス書として非常に有名な「7つの習慣」という本のなかに全てのものは2度作られる、ということが書かれているが、これはまさにイエスの教えの中に書かれていること、そのまんまだなっていうことを思った。
そして、この7つの習慣やフランクリンコーヴィー社に影響を受けた会社は非常に多く、そういった意味では今存在する成功哲学などはキリスト教の考えがベースになっているものがとても多いのではないか?ということを想像することができる。
ということを考えた時に、なぜこの本が2000年以上も読み継がれているのか?いまだに影響を及ぼす物語になっているか?ということを考えることはとても大事だし、それを考えるのに当たってまずは知識として知ることが大事だと思っている。
それなのでぜひ興味のある方は一度、試しに読んで見てもらいたいと強く感じるゴールデンウィーク最終日だった。
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