中国の若者に広がる「寝そべり族」  向上心がなく消費もしない寝そべっているだけ主義【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.70】

中国の若者の間に「ねそべり主義」が流行していると台湾紙「自由時報」は伝える。彼らは結婚せず、子供も持たず、マンションも車も買わず、起業もしない。なるべく仕事の時間を減らし、最低限の生活をする。そして誰も愛さず自分の為だけに生きる。


あるネットユーザーが、「寝そべりは正義だ」という文章を発表し、寝そべりブームを起こした。作者はいまや「寝そべり学の先生」とされている。彼は文章で「2年も仕事をしていないが何も間違っているとは思わない。1日2食にすることで食料問題は解決した。消費は毎月200元以内に抑え、お金がなくなれば1年のうち1〜2ヵ月仕事をする。ふだんは家で寝そべり、外で寝そべる。猫や犬のように寝そべっている」


「ずっと遊んでいることが間違っているとは思わない。ストレスは周囲の人と自分を比較することと昔からの伝統的観念からくるもので、それらはいつでもあらわれる。毎日のニュースは芸能人の恋愛や妊娠といった類のもので、まるで誰かがある考え方を皆に強制しているかのようだ。」

不平等感の深まりと生活コストの上昇

フランスメディア「rfi」中文版によると、不平等感の深まりと生活コストの上昇で伝統的な成功目標が遥か遠く手の届かないものになってしまったため、一部の若者たちは最低限の仕事をするだけで、両親の世代のようなアグレッシブさをもたなくなってしまったのだと伝える。


寝そべり主義は社会に対する憤りが多少含まれていたが、それは想像以上の共鳴を呼んだ。

生活コストが高すぎる、ストレスが多い、マンションも物価も高い、仕事は探せない、結婚して家庭をもつなどもってのほか。しかし、自分の人格と尊厳を捨てることはしたくない。

だから残されたのは、寝そべって最低限の生存状態を維持すること。寝そべりは一種の無力感、一種の不屈さの表れである。

当局を不安にさせる「寝そべり」の台頭

台湾紙「自由時報」によると、「寝そべり主義」は中国メディアの反撃を引き起こした。中国紙「南方日報」が「寝そべりは恥、どこからきた正義感なのか?」という文章を発表し、清華大学の李鋒亮副教授は「寝そべりは両親や納税者に申し訳ない」と論じた。共産党青年団のウェイボーは「使命を貫き、国家を貫く。”寝そべり”はいらない」と呼びかける。


経済学者の賀江兵は「ラジオ・フリー・アジア」のインタビューに答えて「消費者は経済発展を牽引する最も重要な要素です、若者がお金を持たず消費しないなら、経済を牽引できなくなります。もし仕事ををせず、投資もしないのなら経済発展に不利に働くでしょう」と指摘している。

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