どこからがやり過ぎなのだろうか?
人生にはもっと多くのことがあるはずだ。一息ついて、みなさんもデジタルデトックスを検討してみてはどうだろうか。
サンディエゴ州立大学の心理学教授であり、スマートフォン時代に育った若い世代を分析した『iGen』(未邦訳)の著者であるジーン・トゥエンジは、「オンラインでできることにはたくさんの素晴らしいことがありますが、人生においてはほどほどが最善のルールであることが多く、スクリーン時間も例外ではない」と述べる。
スクリーン時間が長すぎると、睡眠やより生産的な作業を奪うことになり、精神の健康に悪影響を及ぼす可能性があると専門家は指摘する。私自身、この現象を体験している。パンデミック以前、私のスマートフォンの1日の平均スクリーン時間は3時間半だった。それが、過去8ヵ月間で2倍近くに増えてしまっている。
そこで私は、心理学の専門家たちに助言を求めた。制限を設けることから、携帯電話に釘付けにならずに済む代案を見つけることまで、いま私たちにできることを紹介したい。
ステップ1.計画を立てる
第一段階として、スクリーン時間のどの部分が有害で、自分を不幸にしているかを審査する。たとえば、ニュースを読んだり、フェイスブックやツイッターをスクロールすることなどがこれに該当するかもしれない。
第2段階は、有害なものの摂取を最小限に抑えるための現実的な計画を立てる。たとえば、週末にニュースを読む時間は1日20分に制限するなど、控えめな目標を設定する。
たとえば、毎日午前8時からニュースを10分閲覧する、午後1時から20分エクササイズバイクで運動をする予定を入れる。もし、運動の合間に携帯電話を手に取りたくなったら、いかなるスクリーン時間も、運動のために割り当てた時間を侵害してしまうと意識する。
ステップ2.電話禁止区域を設ける
スマートフォンは、さまざまな方法で眠りを妨げる。画面から出るブルーライトは昼間だと脳に錯覚させるし、消費するコンテンツのなかには──とくにニュースは──心理的に刺激を与え、目が覚めたままの状態にしてしまう。だから、就寝の1時間以内は携帯電話を見ないほうがいい。さらに言えば、電話が近くにあると、夜中に起きてチェックしたくなる可能性もある。
ステップ3.罠に抵抗する
テクノロジー製品には、私たちを画面に釘付けにするための仕組みがたくさんある。たとえば、フェイスブックやツイッターのタイムラインは、更新を繰り返すことで延々とスクロールすることを可能にし、ユーザーがサイトに滞在する時間を最大化している。
これらのサービスには2つの罠が存在するとオルター博士は指摘する。
手始めに、携帯電話をいまより出しゃばらせないようにすることで、罠に抵抗しやすくする。仕事に不可欠であったり、大事な人との連絡に必要なアプリを除いて、すべての通知をOFFの設定にする。
もっと単純な方法もある。インターネットを通じて、仕事以外で行うほとんどのことは重要ではなく、オフラインで過ごしたほうが時間を有効活用できると、自分に言い聞かせることだ。
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