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執筆者の写真Shunta Takahashi

経験を生かす人・殺す人

最近、学生からマーケティングの本で何かオススメの本を教えてください!という質問を受けた。


そこで僕は日本で20年前に書かれたマーケティング本の傑作を紹介した。 後日、その学生から連絡があって「本を読みました!」という連絡があった。


そこまではよかったのだが、そこからが凄く考えさせられる感想を言われてしまった。

「本の内容は凄く興味深かったのですが、手法などはかなり時代にそぐわない部分が多いと感じたのですが、その点についてどう思っているか意見を聞きたいです!ということだった」


確かに手法なんかインターネットが本格的に普及する前に書かれた本なので、チラシやDMなど古い手法であることは間違いない。


しかし、その本の本質はどうやってお客さんに購入をさせるようにマーケティングするかではなく、人間である限りOOという感情は変わらないから、その感情に触れる施策を打つことが大事だということを伝えたかったのだ。


それなので、手法なんか全く重要ではなくマーケティングを学ぶ上での学習のスタンスを知って欲しかったのである。


この出来事があった時に同じ情報でも抽象思考できるか、あるいは中心的争点を見極められるかどうかによって同じ事実でも学ぶ度合いが変わってくるということを改めて感じた。


型を学ぶ方法について


これは学生だから仕方がないと思われるかもしれないけれど、別に若いから出来ないということではなく、社会人5年目とか30代でも同じような反応になることは往々にしてある。

このスキルは自分だけで会得することは相当困難で時間がかかる。

それなので、一番最短で学ぶ方法は自分よりも遥かに抽象と具体を行き来することができる或いは争点を見極める力が優れている人の視点を聞くことができる環境にいくしかないと思っている。


なぜなら本人が本を読んだり色々な情報を得た時に感じることは、ふざけているからそう思っているわけでもなく、適当に考えているからでもない。


単純に別の角度からの視点を考えるための武器を持っていないからだ。

自分で習得しようと思ったら大量の本を読むとかYoutubeで有識者の人の意見を聞いたりということになるだろう。いずれも自分だけの思考ではなく他人の思考で自分を鍛えるという

作業になる。


ということを考えた時に自らアクションを起こしてそういう情報にアクセスするように意識することより、自然と耳に入っていくこと=環境を整える方が速いし確実だ。


早く習得すれば全てが学習になる


経営者が歴史好きが多かったりする理由は、その歴史上の人物と自分の経営を抽象化して転用することができるからだろう。


つまり経営者は抽象化したり具体化することを自然にやっていて、それゆえ普通の人が気がつかない部分からインスピレーションを受けることが出来ている。

もしあなたも同じような能力があったと仮定すればどういうことが起こるか考えてみるといい。毎日起こる全てが学びになるに違いない。


遊びが学習の場となるのだ。


20代のうちにそういう状態になったら最強だろう。そしてそういう人は結構多いし、実際にそうなった人は若いうちから頭角を表している。


もしあなたもそうなりたいのであれば能力や才能は一切必要なく、環境をと整えることに他ならない。だからぜひ、この点をしっかりと意識するといいのではないだろうか?




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