「環境意識は高いのに、ファストファッションが大好き」─Z世代の矛盾する態度はどこから来るのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.195】

アレシア・テレスコ(21)は、同じ服を2回着てソーシャルメディアに写真や動画を投稿することはめったにない。


そんなわけで、2021年9月のはじめに、友人の誕生日を祝おうと新しいミニドレスをZARAで購入した。スパイラル模様がプリントされた70年代風のドレスで、価格は27.99ポンド(約4400円)だった。


テレスコはそのドレスを身に着けた写真に「親友との週末」とキャプションをつけ、インスタグラムに投稿。「いいね」が296件つき、ドレスはリセールアプリ「Depop」に出品されることとなった。テレスコは着なくなった洋服をそこで転売しているのだ。

学生で、気候危機がもたらす社会の不公正を改善しようとしている活動家のミカエラ・ローチ(23)は、テレスコが感じているそうしたプレッシャーを理解できると話す。

「正直なところ、私もソーシャルメディアを使っているので、写真を投稿するときは毎回違う服を着たほうがいいかなと思うことがあります」

ファッションに対する真逆の態度

この2人は2歳しか違わず、住んでいる国も同じだ。それなのに、持続可能性に関する考え方という点では、まるで異なる言語を話しているようだ。


テレスコとローチのこうした意見の相違はZ世代に特有のもので、近頃はそれがますます顕著になりつつある。

彼らは最大の環境汚染源に数えられるファストファッションを貪欲に買いあさる消費者でもある。


にもかかわらず、ミンテルのデータでは、「自分が購入した製品が環境に与える影響に関心がある」と回答した割合は、他世代よりZ世代のほうが高いことも判明している。「ファッションアイテムを購入する際の重要なポイントは持続可能性だ」と回答した割合は、16歳から19歳は70%だったが、65歳から74歳の場合はわずか20%だった。


「リセールアプリで売ればOK」じゃない

Z世代のティーンエイジャーたちの多くは、むしろ古着を買いたいと考えており、リセールアプリDepopを使っている人も少なくない。


結局のところ、ファストファッションを消費しているのはZ世代だと非難するのは不公平だ。あらゆる年代が、ファストファッション産業の存続に加担しているか、少なくとも追及はしていない。

そもそも、Z世代がファストファッションを生んだわけではない。それに、Z世代にお金を与えているのはその親なのだから、彼らもまた、その仕組みの一端を担っている。


「ミレニアル世代の親たちは、何も聞かずに子供たちがSHEINから洋服を購入するのを放置しているのでしょう」とバーバーは言う。年齢を問わず、誰もがみな加担しているのだから、本当は私たち全員が責任を負うべきなのだ。


「ファストファッションのメカニズムは誰のためにもならないと思います」とバーバーは訴える。「洋服を作る労働者にとっても、環境にとっても、それを購入する消費者にとっても、何もいいことはありません。非常にまずいメカニズムであり、あらゆる面を変えなくてはならないのです」

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