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執筆者の写真Shunta Takahashi

韓国女子のあいだで「前髪にカーラーを巻いて外出」がトレンドに【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.199】

ばっちりメイクをして流行のファッションに身を包み、ソウルの街を闊歩する若い女性たち。そんな彼女たちの前髪には、寝起きのようにカーラーが巻きついたまま──最近、韓国では20代の女性たちがヘアカーラーつけたまま外出するのがブームになっていると、米「ニューヨーク・タイムズ」紙が報じている。


ソウルに住む大学生ユン・ユンウォン(23)は、ヘアカーラーのヘビーユーザー。イベントに行くときや友達と会うときに「完璧な前髪」でいるため、家の外でもカーラーをつけている。母親からはみっともないからやめてとほしいと言われたそうだが、彼女にとって道中で出会う見知らぬ人よりも、目的地で美しくいることのほうが重要だ。ユンウォンは「大事な人の前だけで格好良くいることができればいい」と断言する。


こうした姿勢は、韓国で厳しく守られてきた古い慣習に抵抗するものだ。彼女たちは、男性の目を気にして身だしなみを整えていた以前の世代の女性たちとは違って、他人の視線を気にしないと言う。


「だから、地下鉄やカフェでカーラーを使っていても気にならないんです」

ニューヨーク・タイムズによれば、韓国のヘアカーラーは、前髪につけるのが一般的で、1つ80セント(90円)ほど。

だが、親世代は時代における「変化の一部」と認めながらも、驚きを隠せないようだ。キム・ジーン(54)は、「20代の女性が地下鉄の床に座って、目の前に化粧品を広げているのを見たことがあります」と話す。そして彼女の時代には、女性が髪にカーラーをつけたまま家の外に出るなんて考えられなかったとも付け加える。


アメリカ合衆国国際貿易局によれば、韓国は2019年の世界の美容市場の約3%を占める。さらに、パンデミック下にあっても美容大国における化粧品業界の勢いは衰える気配がない。


だがその一方で、若い女性たちは、ありのままの姿でいることを強く望んでいるのだ。

それでは、男性側はこうした女性たちの姿をどう捉えているのか。


キム・ドンワン(25)は、6年ほど前に公共の場でヘアカーラーをつけている女性を初めて見たときは戸惑ったという。だが今では、もう「無関心」だ。「時代は大きく変わったんです」と、彼は話す。


年配の世代は、若者がカーラーをしたまま公共の場に出てくるのを快く思わないかもしれないが、彼らはこうした若者の文化を理解する立場ではない、と大学生のユン・ダヨン(22)は言い切る。


「今は、カーラーをつけたまま外出するのがトレンドなんです。若い女性たちは、自分たちが好きなことを、やらせてほしいだけなんです

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