類は友を呼ぶけど、友は類にもなる
更新日:2020年5月1日
よく自分に似ている人が友達になる、周りにいるということが言われているが、それを一般的な表現で言うと「類は友を呼ぶ」といえると思う。
確かに自分が付き合う人は自分と考え方や価値観が似ている人で構成されることが多い。そのため結局、自分と似たような人が自然と集まってくるなあと思う。
しかしそれだけではなく、「友は類になる」というパターンもあるな、ということを最近感じる。
会った時点では自分の考え方や価値観と違うことが往々にしてあるが、時間が経つうちに、同じ判断をするようになったり、その人の発言することに違和感を感じることがなくなる瞬間がくる。
そして、それこそが自分を変えるための重要な考え方なのではないか、ということを思うようになった。
友を類にするにはエネルギーが必要
とはいえ、自分自身に周りの人が似てくるようになるかというと、必ずしもそうとはいえない。自分自身が周りに染まるケースがあるからだ。いや、むしろそのケースの方が多いだろう。
ではどういう場合において、周りが自分に似てくるようになるか?
それは自分の発するエネルギーが、周囲の人よりも圧倒的に大きい時に自然と周囲が変化するようになる。
例えば外部からカリスマ経営者が招聘されるケースなどが良い例だろう。今までの社風を完
全に変えてしまう雰囲気を作り出すことができる人がいるが、そういう人はまさしく自分の影響で周囲を変えてしまう力を持っている。
つまり周りが勝手に自分に合わせるように変わっていくのだ。
そこで次に質問されるのが、どういう場合に発するエネルギーを大きくすることができるか?ということだ。
それについては、自分のブレない価値観や実現したい姿があることが必要だ。そういう人は、やっぱりオーラだったり馬力を発することができる。
自然とそういうものを発揮するので、本人は意図することはあまりないけど周囲からすると、すごいなあ!と思う。
気づいたら自然と変わっていた、という表現が正しいだろう。
それでも、やっぱり自分が周囲を変えるよりも自分が変わる
そういう状態にすることができる人は、どんな状況でも活躍できるし必要とされる人間にな
るだろう。
しかしそれまでは、自分自身が環境の影響で変わる、という経験をすることが大事で、そういう経験がない状態で自分が周囲を変える側に経つことはできない。
それなので、まずは環境の影響で自分の行動の変化や言葉の使い方が変わったということを認識すること(たまにいるのが、第三者から見たらめちゃくちゃ成長しているのに、本人はそれをあまり認識していないケース)をするべきで、そのメタ認知を通して、どういう瞬間に自分が成長したか?あるいは考え方に変化が訪れたか?ということを実感することができる。
その結果、いざ自分が影響を与える側になった場合に、その相手の機微を感じ取ることができると思うので、ぜひまずは環境に対して感度をちゃんと持つようにする必要があるよなあと思いながら、今回の記事を締めくくりたいと思う。