ということで第2回のクーリエジャポンの抜粋は、仏紙「リベラシオン」が村上春樹にインタビューをおこなった内容を元に考察を展開していきたいと思う。 彼はコロナによって何が変わったかい?ということについて、まず人と会えなくなったことについては特に変わりないということを言っている。
まあ彼の小説やインタビューを読めばわかると思うが、基本的に孤独でいることを好む人なので、まあそうだろうなっていう感想だ。
僕も大学時代は彼の本に没頭しすぎて、そんな孤独ながらも人生を楽しむことができる村上春樹の小説に出てくる主人公に憧れたものだ。ちなみに、そういう憧れって現実になるんだなっていうことを最近感じる。
なぜなら最近の過ごし方は村上春樹が小説で出しているような生活と結構似ているからだ。そんな生活を気に入っている笑
また作品については、コロナの影響に関して出来上がってみないとわからないから今の時点ではなんとも言えないらしい。
結果として影響を受けているかもしれないけど今の時点ではなんとも言えないんだとか。。。
日本の社会について、気になっていること
この点についての彼の考察がすごく良かったので、ちょっと紹介する。
世界中そうだと思いますけど、SNSがものすごく普及して、SNS的な文章、SNS的な発信方法が出てきて、そこで使われるボキャブラリーがすごく気になる。僕が書いている物語の言語とは違うものだし。 僕らは、そういうものに打ち勝つというより、もっと違う新しい可能性を並立して示していかないといけないと思う。ひとつの選択肢として。それはすごく感じます。 ──議論が単純化しつつあるということでしょうか。 とにかく何か批判されても、それに答えないで別の批判を返す、という方法があるんですね。それは日本の総理大臣もやっていたことで、本当に恥ずかしいことだと思う。 僕がやっているのは、そうやって何かに言い返すことではなくて、自分が本当に持っているもの、本当に感じていることをただ正直に示すことなんです。それはすごく大事なことだと思う。どんな世界にあっても、コロナがあってもなくても。 つまり彼としては議論の仕方や言葉の使い方が今の日本人おかしくねえか?っていうことを言っているのだ。
ハルキストが彼の小説を好む理由の一つは、文章の表現が独特ということがあると思うが、彼はそういうニュアンスとかにすごく拘る人。
それゆえ、こういうことが気になってしまうのだろう。 ただこの点についてはしっかりと向き合って自分自身も振り返る価値があるテーマだと思うので、この本質的な意味を改めて考え直してみたい。 そんなことを思う内容であった。
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