脱北ヒロイン 米エリート校に広がる“お目覚め文化”に「北朝鮮と似ている」と苦言【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.83】

脱北者で人権活動家のパク・ヨンミ(27) は、現在ニューヨークに在住し、難関エリート校のひとつであるコロンビア大学に通っている。2016年に韓国の大学から編入したのだ。

彼女はアイルランドで開かれた18~30歳の若者による国際会議「One Young World」に参加し、壇上で涙ながらに北朝鮮の悲惨な実情や、常にレイプや死と隣り合わせだった中国での脱北生活について語った。

そんな彼女が今月、コロンビア大学の講義や構内に広がる「ウォーク(お目覚め)文化」について、「北朝鮮で見たものと非常に多くの類似点がある」と述べたことが物議を醸している。


いったい北朝鮮とアメリカのエリート校の何が「似ている」というのか。

彼女が米メディア「フォックス・ニュース」に語ったところによれば、それは、そこにいる人々が抱える「反西洋的な感情と集合的罪悪感、そして、息苦しいほどの政治的正しさ」だと言う。


たとえば、人種問題や白人の特権についての議論では、「人が祖先の出処に基づいて分類されていた、北朝鮮のカースト制度を思い出さざるを得ないことも多々あった」し、講義では、現代の社会問題の多くは「白人男性のせいであると説明された」。


また、入学後のオリエンテーション中に、英国の18〜19世紀の作家で、近代イギリス長編小説の頂点と評価されてきた「ジェイン・オースティンの作品を楽しんだ」、彼女の作品などの「古典文学が好きだ」と話したところ、学校の担当者からこう諭されたと明かす。

「彼女が植民地主義的なマインドセットの作家のひとりだってわかってる? 彼らは差別主義者でレイシスト。無意識のうちにあなたを洗脳している」と。

こういった反応を、彼女は思想の「検閲だ」と述べている。「人々は自発的にお互いを検閲し、沈黙させ合っている」。


孤立していることすら「知らない」


彼女はクリティカルな思考ができない恐ろしさについて、こう語っている。

「私は北朝鮮にいたとき、金正恩は、飢えていると信じていた。彼が太っているなんて思いもしなかった。私がクリティカルに物事を考える方法を学んだことがなかったからだ」

いま、アメリカで起きていること、ウォーク文化はそれと同じようなものだと、彼女は言う。


北朝鮮に生まれたパク・ヨンミは、母親と共に、中国人のブローカーを頼って真冬に国境の川を越えた。


しかし、中国で待っていたのは奴隷のような生活だった。ブローカーからは性的関係を強要され、農家へ金銭で売買された。死を覚悟してモンゴルに逃げ、最終的に韓国政府に保護されるまでに2年かかった。


彼女は以前出演したTEDトークで、「北朝鮮にいたときは、考える事自体ができなかった」と語っており、洗脳や検閲の恐ろしさについてこう述べている。


北朝鮮で自由のための革命が起きないのは、「国民みんながバカだからだと思いますか?」。洗脳されているがゆえに「自分が奴隷だとも知らず、孤立していることにも気づかず、抑圧されていることもわからない」。そもそも「自由という概念すら知らない」。

「孤立の真の定義は、孤立していることすら『知らない』ということです。

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