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眞子さん結婚、米紙読者の反応は「NYへようこそ」「日本社会の暗部を露呈」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.184】

「ニューヨーク・タイムズ」は「ついにロイヤル・ウェディング。しかしトランペットは鳴らず、記者会見のみ」と題して報道した。


同紙は小室圭さんが記者会見の冒頭で、カメラに向かって「私は眞子さんを愛しています」と宣言したことに触れ、「テレビで中継される結婚式やバルコニーでのキスがなくても、ロマンチックな献身の感動的表現があった」と伝えた。


同紙の拠点は2人が新婚生活をスタートするとされるニューヨーク。結婚を伝える記事のコメント欄には「日本の皇室の損失は、ニューヨークの利益です。眞子さんと夫の小室圭さんの西半球での結婚生活が素晴らしく幸せなものになりますように」「お2人がニューヨーカーになるのをとても楽しみにしています!」などと、移住を歓迎する声も寄せられた。

「非常に保守的で古風な社会」

同記事のコメント欄には、祝福のメッセージに加え、日本社会についての批判も寄せられた。

同紙の記事は、2人のこれまでの歩みを振り返って「拷問のようなものだった」と記し、皇位継承者の不足問題、圭さんの母親の金銭トラブルなどのために、眞子さんのお相手選びには多くの批判が相次いだとしている。


その背景として、日本では結婚は今も家族間のものであるという考えがあるため、「個人主義的で、職業的に何かを成し遂げることで、自分を証明しようとしている」圭さんが伝統的に期待される日本男性像に沿っていないため、といった日本の識者の意見も紹介された。


これに対し、日本に住むアメリカ人という読者は「このカップルが味わわねばならなかったことをとても気の毒に思います。しかし、この件では、覆い隠されていた社会の暗部や落とし穴が明らかになりました。日本は見かけによらず非常に保守的で古風な社会ですから」とコメントした。

「日本の文化には大好きなものがたくさんあり、世界を豊かにしてくれています。しかし、伝統的な役割についての期待の大きさは、特に精神的な大きな負担となります。皇族の場合、それがどれほどの重さか想像もつきません」と、2人を思いやる声も。「自民党が、女性が日本の皇位に就くことに反対していることは、いわゆる先進国としては衝撃的なほど逆行しています」という意見もあった。

「もう21世紀なんだから」

「ワシントン・ポスト」は、「眞子さん、伝統に反して論争の的の婚約者と結婚、皇室での地位を失う」と見出しを付けた。

同紙も2人に対する批判の背景には、皇位継承問題があると言及。「批判は常に、継承権すら持たない女性皇族に集まります。残念ながら、日本の皇室には女性差別的な側面があると思います」という日本の皇室制度の識者のコメントも交えながら、「日本の社会は一般的に女性に対する差別が多いことが特徴」と記した。

記事のコメント欄には「大手法律事務所の1年目のアソシエイト弁護士というのは、それだけでも充分に過酷です」と圭さんを思いやる声や「この性差別的、女性差別的な伝統に逆らった眞子さんにエールを送ります。もう21世紀なんだから」と、眞子さんの決断を肯定するコメントもあった。

また、「2021年になっても結婚や王室の称号を管理する12世紀のルールに縛られているのはおかしいと思いませんか?」「日本人がこんなにも女性蔑視を続けているとは思わなかった。このような社会で生きる女性にとっては、罰ゲームだ 」という辛辣な意見も寄せられた。

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