有名なビジネス書に「マインドセット」という本があるのだが知っているだろうか?
この本では何かを取り組むときの意識として「硬直したマインドセット」と「しなやかなマインドセット」の2つが存在するということが書かれている。
硬直したマインドセットの意識としては、人の能力や運命は生まれ持った時点で決まっており、それは変化させることができない、というもの。
そういう人たちは失敗=能力がない、ということなのでチャレンジすることへの抵抗を非常に持ってしまっている。
またそういう人たちは、失敗したとしても他人や環境のせいにして自らの過ちを認めない。それによって自分自身を防衛する。
それに対してしなやかなマインドセットを持つ人は、前提として人間は努力によって成長できるという意識を持っている。
それなので、大きな課題や壁に直面した時に、自分を成長させるチャンスだということで柔軟に立ち向かっていくことができる。
当然だがしなやかなマインドセットを持つ人の方が自分自身を成長するために努力することができるし、その結果として幸福な人生を送ることができる。
ということを考えた時に、いかにしてしなやかなマインドセットへ自分を移行していくか?ということが大事になるということを感じるのだ。
成功体験の重要性
それについては僕の中では結論が出ていて、その一つが成功体験の有無である。そして、これは凄く大事な要素だ。
何か努力をして、到底届かないであろう目標を達成していくという経験は自分自身をしなやかにしてくれると確信している。
僕も元々、家系的に大学に進学する人が全くいない環境の中で育ったこともあり、自分が大学にいくことってできるのか?っていう不安はあったし、中学時代も偏差値は当然のように50を下回る状態が続いていて、まさか70前後の学校に行けるとは家族ももちろん、自分自身も思えなかった。
でも、毎日やるべきことを決めてそれをコツコツと続けていた結果、自分が得たいゴールを掴むことができたし、そのときの経験が今でも努力をするときの根底にある。
人間は努力をすれば確実に成長することができる。そしてその成長を止めることをしなければどこまでも自分を伸ばしていくことができる、というマインドセットだ。
そうなると失敗やうまくいかないことが本当に楽しくなるし、逆にそれが楽しくなった時に人生でつまらないこととかキツイことって何?という状態になる。
それなので、僕はこのマインドセットの重要性を実感するし、多くの人にはしなやかなマインドセットを持って欲しいと思っている。
マネージメントに携わる人へ
それなので、僕は人に対してアドバイスをする時に頭がいいとか悪いとかっていう話をするのはやめようということを思った。
なぜなら頭がいいとか悪い=能力が生まれながらにして高いとか低いということになるので、相手に対してマインドセットを硬直化することを助長してしまうからだ。
それよりは努力が足りないということをしっかりと認識させて、逆に結果が出ている人は努力の数が上回っていたということをわかってもらうことで相手をしなやかなマインドセットにできるということを感じる。
それなのでこの本は自分自身に対してもそうだが、相手をマネジメントする立場にいる人にもぜひ読んでもらいたい1冊だということを感じるのだ。
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