人は長く生きるほど、それまで持っていた考え方や価値観が強くなっていくような気がする。
それは孫正義さんと大手企業に定年前で勤めていた人を見れば歴然だ。
一方はチャレンジすることが当たり前のような考え方になるし、もう一方はいかに失敗しないかということを優先順位の第一に考えるようになる(無論、大手企業にいる人が全員そうという訳ではない)。
ということを考えた時に、人としての「器」という視点でどんな要素が大事かと言われたら、辛いことにも立ち向かうことだと思ったりする。
これをクセのように当たり前になるか、そういうところの状態にいた時に踏ん張ることができない自分であるか、これらは大きな分かれ目ではないだろうか。
結局、逃げても後回しにしていることに気づけるか?
僕としては体力があるうちに面倒なことに向き合っていた方が絶対にいいと感じている。その理由はとてもシンプルだ。
その場から逃げたとしても、結局問題を先送りにしているにすぎないから。つまりうまく逃げ切ったと思っていられるのは今だけで、また同じことが形を変えて自分のところにやってくるのだ。
それに気付けるかどうかはかなり大きいと思う。僕がそう感じたのは、自分がそういう経験をしたというよりは、他の人を見て客観的にそうだなって思ったのだ。
何年も前にあることに悩んでいた人がその時に解決せず、今もまた同じような問題が降りかかっている。これは一人に限った話ではなくて、結構そういう人が周りにいたりするのだ。
とはいえ向き合うことは相当メンタル的にきついのは事実。ふと気を抜いた瞬間に、もうダメだという気になってしまうのは誰にでもあること。
でもそう思った時に頭の片隅に覚えておいて欲しいのは、向き合う過程においてそういう経験をしない人はいないということ。ただ口にしないだけで。
それを自分だけが特別、そういう感情になっていると思い込んで、「自分のメンタルは弱いなー、やっぱり俺はダメなんだ」と自己肯定感が下がると負のスパイラルに陥っていく。
順風満帆な人生なんてない
ということを考えた時に、人が羨ましいと思うような人生を送りたいと思うなら順風満帆と
いうことは絶対にないということがわかるだろう。
波乱万丈を乗り越えてきた人だけがそういう人生を手にするものだからだ。
多くの人はそういう人を見た時に光の部分にしか焦点を当てないけど、強い光ほどその裏には暗い影が存在するように、人生もスポットライトを浴びている人は何かしら影を抱えている、あるいはそういう経験をしてきた人だと思う。
僕はそういうのを知った時に人生を特別なものにしたいから影を抱えていくことを覚悟しようと思ったし、うまくいく人は超超少数しかいないということを理解した。
でも結局は自分がそういうのを決めて生きるということを意識しているかどうか?価値観に従った人生を生きているかどうか?
本当にそれに尽きると思う。
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