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8月1日読書会で紹介された本

更新日:2020年10月23日

ということで今週も読書会を開催しました! いつも通り3冊紹介していきますので、ぜひチェックをお願いします!

今月はお盆もあって、読む本をどうしようか〜という人は必見です。


トヨタ生産方式




「トヨタ生産方式」(トヨタ式)と聞いてピンとくる人はどれだけいるでしょうか。ものづくりに携わっていない人にとって「トヨタ生産方式」は遠い存在かもしれませんが、「“なぜ”を5回繰り返す」「改善」など、どの業界にも通じるノウハウが詰まっています。

本書はその源流となった大野耐一氏によって書かれた生産管理および経営理念の世界的バイブルです。

まず「トヨタ生産方式とは何か」を一言でいうと「自働化とジャスト・イン・タイムという2本の柱が人間の知恵の上に立っている」ことです。

トヨタが本格的にトヨタ生産方式への取り組みを始めるのは第二次世界大戦後のことです。ベースとなったのはトヨタグループの始祖・豊田佐吉氏考案の「自働化」と、トヨタの創業者・豊田喜一郎氏考案の「ジャスト・イン・タイム」という考え方です。

「自働化」は単純な機械化(自動化)と区別して「人間の知恵を付与することで、不良品を生産しない」仕組みのことを指します。


豊田佐吉氏が創業した豊田自動織機(トヨタの源流)では、織機の縦糸や横糸が切れたりなくなったりしたとき、機械が自動的に止まって不良品を「つくらない」仕組みが組み込まれていました。


そのことにヒントを得た大野氏がこの考えをトヨタで使う機械だけでなく、人間が作業を行うラインにも拡大して、「問題があれば機械を止めて、問題の原因を調べて改善する」ことにしたのです。


つまり、不良品を検査で発見するのではなく、そもそも不良品をつくらないようにするというのがトヨタ生産方式の発想です。


もう1つの「ジャスト・イン・タイム」もまた豊田喜一郎氏の考案によるもので、「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」手に入れることができれば、生産現場の「ムラ・ムリ・ムダ」がなくなり、生産効率が上がるという考え方に基づくものです。

この方式は、フォード以来の大量生産方式とは違って、「必要なものを、必要な時に、必要なだけ」届け、作業の中で余分なものを持たない、余分なものをつくらないことを基本にした生産・運搬の仕組みです。


これを実現するための手段として、情報伝達と生産指示の役割を果たすために生まれたのが「かんばん」です。一時は「かんばん」が大いに注目されたことで「トヨタ生産方式」ではなく「かんばん方式」と呼ばれた時期もあります。

このように当時トヨタがいかにして超効率経営を目指して実現してきたかということがわかる1冊になっていますので、ぜひ興味がある方は読まれるといいと思います。


採用基準




本書は、マッキンゼーの採用マネジャーを12年務めた著者がどのような基準で採用をしていたかといことを書いてある一冊。

その答えは『リーダーシップ』。


日本ではリーダーシップの概念がうまく理解されていないらしいですが、マッキンゼーが採用にあたって最も重視するのは、地頭の良さでも論理的思考力でもなく、「将来、グローバルリーダーとして活躍できるポテンシャルである」といいます。

では、そのリーダーシップとは何か。


本書では、事故で電車が止まったとき駅のタクシー乗り場にできる、長い行列の例で説明さ

れています。「海外ではこういう場合、必ず誰かが相乗りを誘い始めます。」これがリーダーシップの発揮なのです。

しかし日本人はもくもくと列に並び、一人ずつタクシーに乗っていきます。誰かに指示されれば、たぶん素直に相乗りを始めるでしょう。


マッキンゼーでは、「全員がリーダーシップを発揮して問題解決を進める」前提で仕事が進みます。「全員がリーダーシップをもっているチームでは、議論の段階では全メンバーが『自分がリーダーの立場であったら』という前提で、『私ならばこういう決断をする』というスタンスで意見を述べます」- だからこそ、高いパフォーマンスをもった組織が生まれるとのこと。


ちなみに、著者によれば、リーダーシップと常にセットで考える必要があるのが『成果主義』。成果主義とは、『努力でもプロセスでもなく、結果を問う』という考えであり、成果主義を原則とする環境でなければ、リーダーシップは必要とされません、といいます。

では、リーダーとは具体的にどのようなアクションをとる人なのか。著者は「目標を掲げる」「先頭を走る」「決める」「伝える」という4点をあげます。


このようにリーダーシップ、そしてリーダーに求められるものを非常にわかりやすく解説した1冊になりますので、ぜひまだ読んだことがない方は読まれるといいと思います!


2019年表と裏で読み解く日本経済




本書は山口組系の元組長と経済評論家の渡邉哲也氏の対談本です。 グローバル政治について幅広く対談が行われており、非常に世界観が広がる1冊になっています。


18年7月3日の中国の海南航空集団会長、王健氏のフランスでの転落事故死。海南航空集団はM&Aで急成長を遂げました。

ヒルトンホテルの筆頭株主、ドイツ銀行も手中に収めました。現地警察は「事故死」で処理したけど国際社会はそれを素直に受け止めていません。


海南航空集団は習近平や王岐山の関与で急成長を遂げたとされていますが、債務は膨張して資金繰りが悪化。18年には大量の資産売却を打ち出しています。18年時点で有利子負債は13兆円。実質的な破綻状態。資産売却を打ち出した矢先の「転落事故死」。

王健氏はアンチ王岐山の筆頭。転落事故死の後、王岐山派が会社のトップになったので王岐山をめぐる利権闘争とみられています。


また猫組長に相談があったのはシノペックグループ。中国3大国有石油会社の1つです。猫組長の石油ビジネスの取引先がシノペックの子会社でシノペックのスタッフで仲良くしてる人がいて、「怖くて中国に帰れないからマレーシアに亡命したい」と。


話を聞くとシノペックの幹部がフランスに出張に行って、2人が行方不明で1人が事故死したそうです。この1件はニュースにもなっていません。こちらは習近平派と反習近平派との争いが背景とみられています。

米中の貿易戦争で追い詰められて中国内の権力闘争が活性化し、暗殺が横行してるのが中国の現状なのです。

今はグローバリズムは終焉して、世界は第一次大戦前のブロック経済になってきています。

経済でいえば「ドイツ、中国」連合vs「米、英、加、仏・・」。ロシアは中国が最大の敵です。両国ともユーラシアの王でありたいという思いがあるからです。敵の敵は味方でプーチンとトランプはそれなりに良好な関係を築いています。


このように、様々な知識を得るという目的であればとても面白い本です。 ぜひ一度読まれるといいと思います!


ということで今週も3冊紹介しました! そして、また来週も引き続きよろしくお願いします!!


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