「女王様、僕の全財産をむしりとってください」 金融SMで快感を覚える男たち【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.56】

フィンドムはBDSM(緊縛、調教、サディズム、マゾヒズム)の一形態で、多くのセックスワーカーとその顧客がソーシャルディスタンスの必要に迫られてオンラインに移動したコロナ禍のなか、盛り上がりを見せている。


コンセプトは単純。「貢ぎマゾ」や「貢ぎブタ」とも呼ばれる従属者は女王様に金品を「貢ぎ物」として捧げ、辱めてもらう。

調教はたいていオンラインで行われるが、対面式もある。数分で終わることもあれば、クライアントが決めた上限額に達するか、預金残高がゼロになるまで女王様が何時間も罵詈雑言と屈辱的な要求を浴びせ続ける「枯渇プレイ」もある。


とはいえ最も純粋な形のフィンドムは、取引を伴わない。金品を差し出すこと自体が快楽なので、従属者は本来見返りを求めずに貢ぎ物を捧げる。


フィンドムの本質は「権力の交換」


女王様の多くは女性だが(客は男性)、男性が男性を調教する場合もある。 性自認が男でも女でもないノンバイナリーの「ご主人様」もいる。

ジェンダーや性的指向はさておき、ファイナンシャル・ドミネーションの本質は「権力」にある。


「縄や鎖を使わないだけで、基本的にはSMプレイと同じ、権力の交換です」と説明するのは、フロリダ州でモダン・セックス・セラピー研究所を共同運営するセラピストのジョー・コートだ。


「フィンドムの場合は女王様が従属者を経済的に束縛しますから、金銭が鎖ということになる。従属者は所有される感覚に、興奮するんです」

ブルックリン在住のカルト・クレアは、威張り散らしたい気分になると、バイト感覚で女王様をやる。


貢ぎマゾの欲情ポイントとは

必死で稼いだ金を貢ぐのは、クレジットカードや学費ローンの支払いのように、できれば避けたい行為に思える。だが従属者はそこに解放感や性的快感を覚えるのだ。


テキサス州ダラスの非営利団体で管理職にあるR・J(仮名)も、そんな自分を発見した。


「マゾの僕にはすべてを他人に委ねてしまいたい欲求があるんです」と語るR・Jは、独身のゲイ男性。これまで数十人のご主人様に貢いだ金額は、ざっと15万ドルを超える。

「一切の力を放棄して、誰かの所有物になる。そこに欲情するんです」

ほかの従属者も思いは概ね一緒だ。


「後先考えずにカネを手放す──これは究極の権力放棄であり、従属者に非常に大きな解放感をもたらします」と、前出のハマック教授も言う。

自分や他人を過剰にコントロールしたがる人にも有益かもしれないと、ハマックは見ている。


「人間関係にヒエラルキーを作り、力の違いを見せたがるのは、人の性(さが)です。フィンドムはこれを健全な形で表に出せる場になり得ると、私は考えます。フィンドムが成長や学びの機会になるんです」

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