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執筆者の写真Shunta Takahashi

全然仕事ができない上司が出世をする理由について

このタイトルを見たときに、社内のOOさんがそうだなっていうことを思い浮かべただろうか?

今回は僕が会社員時代に思っていてすごく違和感があったことの答えがわかったので、記事にしてみた。


僕は、社会人3年目くらいまでは仕事ができる人が出世する人で、そうでない人は淘汰されるべきだと思っていたから、自分が「この人って仕事できないなあ」っていう人が出世しているのを見たときに会社の人事制度を疑ったし、納得がいかなかった。


でも社会に出て8年弱経つ中で、そもそも自分が考える仕事ができるっていう定義自体が間違っていたのかもしれないということに気づいたのだった。


エクセルができない上司


当時の僕の上司は資料作りとか事務作業に弱い人で、エクセルの関数はもとより、コピーすらもまともにできない人だった。


しかも定時に帰って毎日誰かしらと飲みに行き、週末は毎週必ずと言っていいほどゴルフをしていた。


正直、仕事ができる人か?と言われたら全然そんな事はなかった。

ただその上司は結果的に東北ブロック長まで出世した。 (その後、僕は退職したのでどうなったかは知らない)


僕は内示を聞いた当時は、その人が役員から気に入られて出世したから、会社ってそういうものなんだなっていうことを感じたのをよく覚えている。


でも、今思えばそれが実力だったということを感じている。 つまり人間関係を形成するスキルがその上司はずば抜けて高く、それがその人の地位を押し

上げたのだ。


考えてみれば、3万人以上いる超大企業で30年間働いて、それなりに出世するのは簡単なことではない。それをやってのけたということは実力があるのだ。


実際にその人のコミュニケーション能力はめちゃ凄くて、その人を嫌う人は誰もいなかったし、社内人脈においては誰よりも頼りにできる人だった。


つまり仕事のスキルそのものは低かったかもしれないが、人間関係を成り立たせるスキルが高く、それが上に立つ際に評価されたのだったのではないだろうか?

ということを考えたときにスキルや能力を上げるという時の努力の方向性を間違えていたのではないか?ということを思ったのだった。


20代にありがちな誤解


実際に僕もその罠にハマってしまっていたのだが、若い人は特にスキルや知識を得たり結果を出すことができれば稼げるようになるとか、重要な仕事を任せられると思ってしまう。


それはもちろんないよりはあった方がいいかもしれないが、それよりも人的ネットワークを築くことがもっと重要なのだ。


正直、それは1日で作れるものではないし、面倒だと感じるかもしれない。


ただビジネスもスポーツも芸能、全ての世界に共通するのは政治的な考え方ですでに高い地

位にいる人から引き上げられることなのだ。


これを知っているかどうかで全然日々の過ごし方が変わってくると思うので、ぜひこの点に意識していろいろなものを観察してみるといいのではないだろうか?


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