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執筆者の写真Shunta Takahashi

損得勘定がある限り凄いものは手に入らない

更新日:2020年4月19日

癖には良いものと悪いものがあるけれど、こういうものって幼少期からの過ごし方とか環境で大きく変わってくると感じている。


そして、その中の一つにどのような教育を受けたかで、大人になった時に色々な事象が起こった際の対応の仕方が変わってくる。当然、性格もあるけれど、それでも思考の癖もかなりの影響があるのではないか。


その中で今回、取り上げたいのは損得勘定について。

僕たちは損得勘定を知らず識らず、埋め込まれていってしまっているのだ。


手に入るものが決まっているから行動する人間になる


全員ではないけど何かをしたら何かが返ってくる、というやったことに対して見返りが決まっている環境に多くの人は昔からいるのではないだろうか?


例えば、親から「お小遣い上げるから家の手伝いをして」とか「テストで点数がよかったらご褒美を買ってあげる」というようなことを言われたことはあるだろう。


僕もそういうのは多くはなかったけど、それでも多少なりとも餌をつらされてた経験はある。


それ自体は一見すると悪くないように思えるかもしれないけど、それを続けていくと、OOが手に入るからやるっていうのが、OOが手に入らないとやらない、というマインドになってくる。


例えば、お小遣いをもらえないから家の手伝いをしない、とか、ご褒美がないからテスト勉強を頑張らないみたいな具合だ。


すると大人になったら「お金がもらえないから働かない」、「自分にとってメリットがないからやらない」という自分の損得だけで物事を捉えてしまうようになる。


その結果として、どういうことになるか?というと、自分が想定している可能性以上のものは手に入らなくなる、ということが起こってしまう。

なぜなら、その行動の前提にあるのは結果が決まっているものだから。


損得勘定だけで行動しないで得られるもの


しかし同じ行動でも、場合によっては自分の損得勘定だけで行動しないことで大きなものが返ってくる可能性がある。


例えば手伝ってと言われた時に「100円くれる?」ってねだった場合は、事前に了承してもらえたら100円もらえるかもしれない。でも自発的に手伝いをしたらお小遣いはもらえない可能性はあるかもしれないけど、後からありがとうね、ってことで1000円もらえるかもしれないのだ。


つまり、結果を決めないで相手のためにGiveすることでより大きなものが返ってくる可能性は大いにあるのだ。

そして、これは働き方についてもそうだ。


OO円の給料がもらえるからその会社で働いている、というマインドセットでいる状態である限り、その可能性を超えたものを得ることはできない。


松井証券の社長だった松井道夫氏が「お金をもらえるから働くのか、働いた結果としてお金を貰うのか、その違いはとてつもなく大きい」ということを話ししていたが、まさしくそれだ。


独立した時に「失敗したらどうするの?」って聞かれることがたまにあったが、その背景には「結果が決まっていないのに、よく行動できるね」っていう意味が込められているように感じた。


結論としてはバランスが大事


とはいえ、全ての物事を損得で判断するなということを言いたいわけではない。相手に漬け込もうとする人間もいるし、Lose-Winの関係になっても幸せになれないからだ。

実際に僕も今の環境は結果は決まっていないけど、自分で得たいゴールを決めて、それを得られるために時間の優先順位をつけている。

つまり、僕もある意味では結果を先に決めているので、上記のような状態になることは全然

あるだろう。


ただ、そこに加えて意識していることは、それをやったことでワクワクしている自分がいるか?成長実感があるか?相手のためになっているか?ということ。


たとえ自分に対価としてお金が入らなくても、自分自身に成長実感や楽しいと思える状態だったら受け入れたりする。また日頃からお世話になっている人の依頼だったら、全く自分に


メリットがなくても喜んで受ける。

結局はバランスだ。


全てを損得勘定だけで判断するのは勿体無い。それなので、その点についてのバランスを意識して日々生活をしていくといいのではないだろうか。

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