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執筆者の写真Shunta Takahashi

付加価値をどれだけつけられるか?

更新日:2020年5月1日

昔のビジネスモデルって結構単純なものが多かった。


例えば大量に購入して原価を下げて、コストリーダーシップで市場シェアを奪う方法。海外で売れている製品を持ち込んで、流通させる方法。


いわゆる、価格や情報のアービトラージを生かした方法でそれなりに利益をあげることができた。


しかしインターネットが出現し、顧客の方がサービス提供者よりも賢くなる中で、新規参入企業が従来の方法で稼ぐ!ということが難しくなってきた。


もちろん今でも価格メリットを突き詰めてシェアを取る方法はあるが、これができるのは、すでに市場を占有している大手企業だけだ。


そうした時に新規参入業者は、今の時代、付加価値でいかに勝負するかが大事になってきた。


業界別のコストリーダーシップ戦略について


付加価値を考える上で、今の時代にコストリーダーシップをとっている企業の勝ちパターンをおさらいしておきたい。


最近の色々な業界でやっている勝ちパターンは、回転率を上げる戦略だろう。


例えば、航空業界ではエアアジアなどのLCC。これは究極的にオペレーションを簡素化して「乗る」に特化する(食事や荷物はオプションで他社と同水準で提供)。それによって回転率を高くして、結果大きく稼ぐというもの。


美容業界でいえば、QBハウス。これも髪を切ることに特化して1,000円で提供している。シャンプーやマッサージなどは一切なし。その代わり10分で10分でカットするので1時間で6000円を稼ぐオペレーションだ。


飲食業界だったら、俺のフレンチなどのビジネスモデルだろう。これも若干上記とは違うが、レストランの回転率を上げるために、美味しい食事を提供するが高級フレンチのように一回の食事にコースとして長い時間をかけず、たくさんのお客さんに来てもらう戦略をとっている


このように業界ごとに多少の差はあれ、そのサービスで中心的な行為に特化することで回転率を高め、その結果安い価格で提供することができている。


カットで5000円の付加価値を出すには?


そうなった時にヘアカットだけで5000円を払うのに抵抗を感じる人が出てくるのも不思議ではない。


女性は別にても、男性でどこで切ってもいっかあ、みたいな人だったらカットだけの観点で見れば、別にQBでもいいじゃん、っていうことになる。


そこで大事なのが付加価値を上げる戦略だ。

例えば、そこで働いている美容師と仲良くなって、インスタなどを交換する。


そこでメッセージをやり取りして仲良くなったり、ストーリーで投稿を見て親近感が湧くと、髪を切ろうかなというよりは、この人に会って話をしたいな、というモチベーションで来店に繋がるかもしれない。

(これを仕組化されているのがホストとキャバクラだけどね笑)


あるいはカットはオマケで、ヘアメイク専門店みたいなものを展開して、それで「ついでに前髪カットしときますね〜」みたいな感じで、カットをあえてオマケみたいにやってみても面白いかもしれない。


このように他社がやっていない工夫で、差別化をして付加価値をつけないと、人口減少社会の中で生き残り続けることは難しい。


また差別化しても、今はすぐに真似される時代なので。真似できない差別化をすることがもっと大事。その方法については後日シェアできればと思うが、いずれにしても知恵を使って稼ぐ戦略が求められるだろう。

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