米誌「フォーブス」は、セミ食について栄養士の意見を紹介。ジョンズ・ホプキンス大学のディレクターであるジェシカ・ファンゾは、同誌にセミは栄養価が高く、おいしいと語っている。
ファンゾによると、セミの栄養成分をきちんと調べてはいないが、おそらく低カロリーでタンパク質と鉄分を多く含む他の昆虫と似ており、牛や豚のような大きな動物より地球に優し
い食物、だそうだ。
気になる味は、ファンゾによると「ナッツ風味のバターのような」もので「とても、とても美味しい」という。
米国では、昆虫食は一般的ではないものの、2013年に国連が発表した報告書以降、同国で昆虫を持続可能なタンパク源として推進する動きがあり、この数年、虫の粉末やスナックが続々と登場している。
レシピコーナーに登場も
それでは実際にどのように調理すればいいのか。「ワシントン・ポスト」は、より実用的な記事を掲載している。
捕獲した幼虫を蓋付きの容器に入れ、冷凍庫で1番凍らせて洗った後、ウスターソースに漬け込み、パプリカ、カイエンペッパー、ニンニク、玉ねぎの粉末を混ぜたスパイシーな衣をつけて、カラッと揚げる、という調理法だ。
だが、同紙のレシピのコメント欄には「絶対嫌だ」「気持ち悪い」などの反応が続々と寄せられている。
「気持ち悪さ」どう乗り越える?
昆虫食は、食文化について相対的に考えてみる機会にもなるかもしれない。
世界には2000種以上の食用昆虫がいると言われているが、オハイオ州立大学の食品科学の授業を教えるスリラタ・コルリは、多くの文化圏でアリ、イナゴ、ミールワームなどが食べられている、と米紙「USAトゥデー」にコメントしている。
コルリは、コオロギの粉で作ったプロテインバーを学生に試食させたそうだ。「多くの人が『ゲッ』と思うかもしれません。ですが、慣れ親しんだもの、つまり文化によって好みは決定されます。もし、世界の他の地域でそれを食べて育ったとしたら『ゲッ』とはならないでしょう」とし、米国人がこうした嫌悪感を乗り越えられれば、昆虫は持続可能な食糧源になる、と付け加えた。
「シカゴ・トリビューン」にコメントしたジャディンも「かつて欧米では、大きな高価なロブスターは嫌悪されており、刑務所の食事に使われていた」というエピソードを紹介。「人々の認識は変わるものです」と語っている。
ただ以上で紹介した報道内容は、あくまで米国での話。日本で試す場合には、専門家の助言を仰いだ方が良さそうだ。
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