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NY地下鉄発砲事件の後、価格を跳ね上げたウーバーやリフトに非難が殺到【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.234】

「ウーバーよ、恥を知れ」 4月12日、米ニューヨークのブルックリンの地下鉄で、少なくとも23人が怪我を負う発砲事件が起きた。事件があったのは午前8時25分ごろ。通勤ラッシュの時間帯だった。 これにより、多くの地下鉄ラインが運行見合わせ、もしくは遅延となった。そのため市民の多くは、地下鉄以外の他の移動手段を選ばなければならなくなった。 そんな時に便利なのが、ウーバーやリフトなどの配車サービスだが、事件が起きた直後から、両社の乗車料金は一気に跳ね上がった。 一時は「通常の約10倍の金額を提示された」と訴えるユーザーもいるほどに価格は上昇した。これに憤慨した市民たちは、ソーシャルメディア上に苦情を次々と投稿した。 「ウーバーよ、恥を知れ」 「ウーバーやリフトは、(発砲事件が起きた)サンセットパークから逃げ出そうとする市民に高額をふっかけている。企業が銃による暴力から利益を得るような世界に、私たちは生きている」 ウーバーやリフトの乗車料金は、従来のメーター制のタクシーとは異なり、ユーザーの需要とドライバーの供給量に応じてアルゴリズムが算出する。そのため、悪天候や特別なイベント、または交通機関の大幅な遅延、ダイヤの乱れが起こった際には、一気に需要が増えることから乗車料金が跳ね上がる傾向がある。 そのため、前述のような苦情に対しては「需要が急増したのだから、乗車料金があがるのは当然だ」、「仕方のないこと」といった声もある。 しかし、いつもの朝の地下鉄が凶行に見舞われた市民たちの心は穏やかではない。実際、「恐怖でしばらくは地下鉄に乗れそうもない」という声は、容疑者が逮捕されたいまも少なくない。 こういった状況に対し、ウーバーとリフトは、その日のうちに乗車料金の急騰を一時停止し、ニューヨーク都市部全体の価格の「上限を設定した」と発表。高額の乗車料金を支払ったユーザーたちへの「返金」も約束した。 ただし、米紙「ニューヨーク・ポスト」によれば、同日の午後4時40分の時点で、同じ目的地へのウーバーへの乗車料金は、リフトの2倍の金額を提示していたという。このような対応の違いにより、ユーザーからの風当たりはウーバーへの方がやや強くなっていたようだ。 ウーバーのスポークスパーソンは、各メディアにこのように語っている。 「ウーバーはこれまで通り、ニューヨーカーに寄り添う移動手段であるよう努めます」 イベント参加はこちらから。



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