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執筆者の写真Shunta Takahashi

私たちが大人への一歩を踏み出すのは「36歳」になってから【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.66】

オーストラリアの心理学者アンドリュー・フラーの新著『いくつになっても最高の人生を』によれば、私たちが“本当の”大人になるのは「36歳」だという。フラーは50万人の人生経験をもとに人生のロードマップを作成し、各ステージにおいてどのような成長がみられるのかを分析した。


私たちの多くが20代の大半を「自分が何者であるか」「自分は世のなかにどう貢献できるか」といった、漠然とした考えを抱いて過ごす。早い段階でこうした問いに答えを見出すラッキーな人もいるが、たいていの場合は20代後半になってやっとはっきりしてくる。

このように20代で人生の意味や目的を見つけるというのは、フラーいわく「川のなかで岩の上に立って生きたサケを持つようなもの」で、とても不安定だ。

20代が「大人への訓練の時期」だとすれば、30代前半は「一途で確信に満ちた時期」といえる。30歳になると、私たちは新たに生まれた道に夢中になる。それは恋愛であったり、出産であったり、キャリアアップであったり、35歳までに資産を作って退職しようと躍起になったりすることかもしれない。それが何であれ、私たちは集中してそれを追い求める。

ところが残念なことに、人生はときとして厄介な方法で「別の計画」もある、ということを知らせてくる。


たとえば、仕事での成功に夢中になるあまり、自分自身の感覚を失ってしまうことがある。30代の行動的な段階では、他人の意見や自分のさまざまな部分に耳を傾ける時間が取れなくなってしまうのだ。


強気の決意と不屈の精神を長期間維持したあとには、必ずといっていいほど目的が崩れる。29歳のときには良い考えだと思っていたことが、35歳になると少し不安定になり、36歳になると時代遅れで軟弱なものにみえてくる。


それと同時にこの年齢になると、自分の信念を見直し、視野を広げ、将来に向けて力を発揮するチャンスが出てくる。一見、失敗しているようにみえるかもしれない。だがそれは「新しい可能性への誘い」なのだとフラーは言う。


「36歳は、未来に目を向け、自分のために素晴らしい人生を創造するときです。36歳は、大人への本格的な一歩を踏み出すときなのです」

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