今回は、私たちが食べている馬刺しについて、「非人道的な」苦痛を強いられていると、英紙が報じている内容を紹介する。実は私たちが消費している馬肉の半分弱が輸入されたものなのだ。
2013年以降、およそ4万頭の生きた馬がカナダ西部の空港から日本に22時間から最大で28時間の時間をかけて空輸されている。だが、そのあいだ馬たちに食べ物や水、休息が与えられることはない。
日本へ新鮮な馬肉を届けるというこの国際貿易は、カナダとフランスが支配している。馬肉はこれまでほとんど知られていなかった貿易分野だが、カナダではここ数年のあいだで急速に世間に広まった。
そのきっかけとなったのは、ほぼ毎週おこなわれている空輸の様子を運動家たちが撮影した動画だ。
日本に到着すると馬たちは空港近くにある政府の検疫施設に運ばれ、そこで10日間過ごす。そこから飼育場に移され、最長で1年かけて太らされたあと屠殺され、馬刺しといった人気珍味の需要を満たすことになる。
カナダでは営利団体「カナディアン・ホース・ディフェンス」連合などが、通常90〜110頭の馬を乗せ、早朝に出発するフライトに対して、何年にもわたり講義デモをおこなってきた。そして、運動家たちは食用として生きた馬が輸出されることだけでなく、国内における馬の食用畜殺を禁止する法令を望んでいる。
2014年、調教師によれば興奮した1頭の馬が木箱を蹴り破り、機体に大きな穴を開けた。飛行機がアラスカのアンカレッジに緊急着陸したあと、その馬は機内で絶命していたことがわかった。
実際の保護団体の批判って当てはまっているのか!?
輸送業者と輸出業者は、馬が落ち着いているときには「好きな姿勢」で立てるような木箱を使うことが求められている。
輸出業者は馬たちが過密状態となるのを防ぎ、「相性の良い」馬たちが同じ木箱に入るよう徹底しなければならない。
ちなみに輸出される馬の年齢は1〜3歳で、空輸の際には健康状態と快適さをチェックする飼育係が常に同行しているらしい。
つまり、動物保護団体は馬たちに対する道徳的な対応を求めているが、実際はしっかりと対応をしている可能性も高い。
これらはポジショントーク的な意味合いが強くなってくるので、こういう記事をみたときには様々な観点や利害関係を注視しながら読み進めていくことが大事ではないだろうか?
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