バルバドスにとって、あわただしい2週間だった。
バルバドスの首相特使、アビナッシュ・ペルソーは、フェイスブックに投稿した記事のコメント欄で、バルバドス政府は国が生み出した収入の一部を成人した国民に定期的に還元するつもりだと述べた。
具体的には、政府が天然資源への投資で得た収益を、住民への配当金として定期的に分配することを提案している。
ペルソーは、住民への配当金と住民がすでに受け取っている毎年のリバース・タックス・クレジットを組み合わせて、UBIを形成することができると提案した。
現在、年間所得が2万5000バルバドスドル(約140万円)以下の勤労者は、年間1300バルバドスドル(約7万3000円)のリバース・タックス・クレジットの対象となっている。
UBIプログラムとは、成人したすべての国民に対して政府が無条件で定期的に一定額を支給するもので、通常の福祉政策とは異なっている。
Insiderは、アメリカで30以上の最低限所得保障プログラムが実施されていることを確認したが、そのほとんどがここ1、2年の間に始まったものだった。
最低限所得保障プログラムは、都市や州の一部の住民を対象に試験的に実施されているが、バルバドスが提案しているような本当の意味でのUBIプログラムでは、全国民に給付金が支給される。
「国際機関からは『(支給する)ターゲットを絞るべきだ』とプレッシャーをかけられているが、我々は全国民への支給にこだわっている」とペルソーは書いている。
国民を貧困から救うために
世界的スーパースターであるリアーナが、故郷のバルバドスでこれほどまでに愛されているのには、音楽以外にも理由がある。彼女はおそらく、この国で最も注目されている慈善家だ。
2020年3月に新型コロナウイルスが世界を席巻した際、リアーナは自身が設立したクララ・ライオネル財団を通じて、貧しい国々を支援するために500万ドル(約5億7000万円)を提供し、バルバドスには70万ドル(約8000万円)相当の人工呼吸器を送った。リアーナはこれまでに数百万ドルを同国の医療や教育のために寄付している。
パンデミックの影響は地域全体に及んでいる。2021年12月に発表された世界銀行の調査によると、カリブ海やラテンアメリカの国々では、少なくとも半数の世帯がパンデミック前の所得レベルに達することができず、教育水準や健康水準の低下を引き起こしていることが明らかになった。
世界銀行の最新レポートによると、バルバドスの貧困率は2017年に上昇しており、その後も新型コロナウイルスが観光産業に影響を与えたこともあって、さらに上昇している可能性が高いと専門家は述べている。
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