時代を俯瞰してみると、流行するもの(トレンド)、景気、戦争などある一定の周期になっていることが分かると思う。
それは何となく気づいているだろうし、僕たちはそのような周期を意識せずともそのトレンドに無意識のうちに仕掛けられている。
その中で、最近は求められる人材のトレンドが変わったな〜と思うことがある。
それはスペシャリストからゼネラリストへの転換だ!
ただ昭和の時代のゼネラリストとは違うし、そもそもそのような人が求められる背景も異なる。
昭和の時代のゼネラリストは会社で出世するために必要だった
昭和の時代において、ゼネラリストになることは大事だった。むしろスペシャリストは本流から外れた生き方であった。
なぜなら終身雇用の時代において、目指すべきは出世というのが社会人として成功する生き方だったから(一般的には)。
そのため幹部になるからには会社の全体構造を把握していないといけないし、社内人脈も大事。
そうすると3年おきくらいで人事異動で色々な部署を経験して、広く浅く知識を吸収することになる。
幹部になった暁には経営について考えることになり、そこで様々な部署で経験したことが活きてくるので、ゼネラリストになることはキャリアの選択としては間違っていなかった。
しかし転職というのが徐々に浸透してきた平成の時代になると、今度はスペシャリストが注目されるようになった。何かしら尖ったスキルを持つことだ。
なぜなら転職をしたことがある人だったら分かると思うが、第二新卒を除いて、大体におい
て転職した企業では即戦力として求められるからだ。
そうした時にすぐに結果を出すためのスキルを学ぶ必要があった。
終身雇用のままで行くなら、ポータブルスキルというのはそもそも必要なく、その会社で通用するスキルさえあればよかった。
それが転職するとなると自分のキラリと光るスキルを何かしら持つことが大事になったのだ。
今はスペシャリストだけでは危ない時代
しかし令和の時代を考えてみてほしい。今までは一つの尖ったスキルが大事だったが、それだけでは時代に対峙することができない。
なぜなら昨日の求められるスキルは明日には通用しなくなる可能性が高くなったからだ。逆に一生で一つだけのスキルで飯を食うことは難しくなった。
そうなった時に生き残る方法はスペシャリストのスキルを多く持つゼネラリストになることだ。
いや、ゼネラリストという表現は適切ではないかもしれない。
「変化に対応して自分のスペシャリストの領域を変えることができる人間」がこれからは求められるだろう。
正直、技術革新がどこまで進むのか?どれくらいのスピードで進むのか? 誰にも分からないと思う。
そうなった時に「将来求められるスキルは〜」と考えるよりは、人間である限り変わらない分野に注目して、そこで求められるものを身につけることだ。
そして加えて、OOという時代が来た!ということはこのスキルを身につけよう!という視点で常に自分の領域を広げることだ。
そうすることで変化に強い自分作りをすることができるようになる。
このように今まで求められていたスキルとは違う波がすでに来ている今の時代において、生き残るための戦略づくりは非常に大事だと言えるだろう。
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