アフリカ大陸の北岸にあるスペインの自治都市セウタ沿岸から500メートル沖で、超ビッグサイズのマンボウが引き上げられ、話題を呼んでいる。
スペインの地元紙「ディアリオ・デ・セビージャ」によれば、10月4日、このマンボウは誤ってマグロ漁の網にひっかかってしまった。マンボウの捕獲は禁じられている。
そのため、漁師たちはマンボウを海へ返すのだが、その前にこの巨体を測定してみた。する
と、尾ひれから口までが3メートル、幅は3.2メートルもあった。しかし、正確な体重は不明なままだ。というのも、測量計は1000キロまでしか計ることができず、このマンボウはその重量を上回っていたからだ。
この10年間、スペインでマンボウはほとんど見られておらず、さらにこれほどの規模のマンボウはいなかったと、専門家は認めている。セビージャ大学のエンリケ・オスタレは、スペイン「エル・パイス」紙にこう語る。
「(引っかかったマンボウは)およそ2トンにもなる、非常に特別なものでした。かつて日本で見つかったマンボウは、2.7メートルで2.3トンありました。マンボウは遠洋性の種であるため、研究が難しいのですが、マグロ漁の仕掛けにはたくさん引っかかるのです」
マンボウは世界中のどこにでも生息しているが、最も多いのは温帯・熱帯地域の海。また、地中海、インド洋、太平洋、そして大西洋でも見られるという。
「エル・パイス」によれば、今回このマンボウが見つかったセウタ沖は、海峡から流れてくる海流によって、アカウミガメやアオウミガメ、クジラやイルカなどの生物が多くやってくる「パラダイス」だ。
だが、科学者たちのあいだには疑問が残っている。ジブラルタル海峡の反対側にあるバルバテ(スペイン本土)に仕掛けたマグロ業の網には、ほとんどマンボウがひっかかることはないのに、セウタでは見つかるのか、ということだ。専門家たちは海流のためだと推測しているが、正確な理由はわかっていない。
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