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21世紀に、生き残る企業の条件とは?

社会人になって6年半。 新卒で入社した当時にエリートと言われた企業が、今に至るまでここまで凋落するとは思いもしなかった。


日産や東芝が経営危機になるとは思いもよらないし、銀行だって大リストラが始まるような兆候は全くなかった。

証券会社もネット証券が出てきてからリテール営業はヤバイって言われていたけど、それも今では表面化が顕著になっている。

また直近5年でGAFAの台頭が凄まじい勢いで伸びており、天下のTOYOTAでさえも危機感が拭えない状況だ。


じゃあ大企業はダメなのか?ということを聞かれたら、それは一概にそうとは言えないと思っている。


個人的には大企業の中でも今後生き残り続ける組織と、そうじゃない組織が鮮明になってくると感じている。じゃあ、その違いは何か?ということを考えたら、凄くシンプルな答えに行き着くことになった。


離職率は企業の新陳代謝の重要な要素だ!


それは何か?というと離職がどれだけ活発なのか、どうかということだと思う。

もちろんブラックであるが故に社員が離反していくような離職は論外だが、いわゆる「卒業」というような形でスタートアップに転職したり自ら起業したりする人の割合が多い企業は有望なのではないかと感じている。


その理由はなぜか?ということだが、答えはとてもシンプル。 今後、企業は短いスパンで変化し続ける必要があるから。


つまり社員が長く在籍する企業は変化を拒む体質になってしまうことがリスクになる時代だ。そのため業界がひっくり返るようなイノベーションが起こった時に、変化に対応できずジリ貧になって衰退していく。


ということを考えた時に、結局、企業は人の塊なのでもし違う事業をやろうと思った際には、人材の配置転換ではなく、新しい人材を採用して今後の事業と合わない人材は出てもらう必要がある。


実際にネットフリックスはそのような採用方針をとってるし、アメリカ系の企業で生き残り続けている企業は社員が優秀かどうかよりも、今後やっている事業に必要な人材かどうか、という判断基準で雇用をしている。


それなので、日本でも今後はそのような人材採用の方針をとっていくことになるだろうし、逆にそうでない企業は変化についていけなくなるだろう。


変化が乏しい業界は本当に危ない!


ただ全ての業界がそういうことができるかと言われたら、それは難しいというのは僕も承知している。


例えば石油やプラントなど、参入障壁が高く変化が大きくない業界については長い時間をかけて新卒から育てたりするので、人材の新陳代謝をするのは合わないということだ。

それは間違いない。


でも、そういう業界に対して言えることとしては、技術革新や規制緩和があった時に駆逐される可能性があるということ。


例えば石油については、今後再生可能エネルギーが台頭して、それが代替するようになった時には、業界が衰退していくのを見ることしかできなくなるだろう。だって石油のことしかわからない社員しかいないし、新しいことにチャレンジした経験がある社員がいないから(石油メジャーとかは資金力と政治力で生き残る可能性はある)。


だから、どんな企業でも大きくて離職率が低い居心地のいい会社は、10年後には危機的な状態になっていることがあり得る。もちろん、そうならないのが一番いいのだけど、僕たちにできることは、そういう可能性を念頭に入れて日々仕事に取り組むことだ。

この業界は特別とか、うちの会社は大丈夫でしょう、と思っていたら本当に身動きが取れなくなるからね。


ぜひ、この点についてはしっかりと意識し続けておくといいと思う。

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