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中国当局、「女王」の脱税を摘発…巨額の罰金にインフルエンサーたちは進んで納税(Business Insider からの抜粋 Vol.4)

中国のインフルエンサーたちは、政府の取り締まりによって、中国で最も人気のあるライブストリーマーの脱税が発覚し、巨額の罰金を科せられたことを受け、税金の納付を急いでいる。


中国のオンラインモール「淘宝(タオバオ)」で人気のライブストリーミングを主催している 薇婭 (Viya)は脱税で摘発され、過去最高の13億4100万中国元(約240億円)の罰金を科された。


中国のメディアTechNodeによると、36歳の彼女は、さまざまなプラットフォームで1億2000万人以上のフォロワーを持ち、何でも売ってしまうことで知られている。2020年には4000万元(約7億1600万円)のロケット打ち上げサービスも売ってしまった。


新型コロナウイルスのパンデミック発生当初、薇婭は新型コロナウイルスが蔓延する武漢で苦しんでいる企業や個人のためにライブストリーミングを開催し、数時間のうちに約3200万ドル(約36億円)の資金を集めることに成功している。


国営の中国通信社(China News Service:CNS)によると、政府が2021年9月にエンターテインメント部門の徴税強化を発表したことを受け、1000人以上が税の延滞金を進んで支払っているという。CNSによると、重い懲罰を回避するためには、2021年末までに滞納している税金を自ら報告し、納付しなければならないという。

他にもシェリー(Cherie)とサニー(Sunny)として知られる中国の有名ライブストリーマーの朱宸慧と林珊珊の2人が、2021年9月、脱税で合わせて9300万元(約16億6500万円)の罰金の支払いを命じられた。しかし、薇婭はこれまでで最も多い罰金を科せられた有名人となった。


Insiderが確認したところよると、薇婭は脱税摘発のニュース後の2021年12月20日、約1800万人のフォロワーを持つ中国版ツイッター(Twitter)の微博(ウェイボ)のアカウントで、違反について「深く反省」し、税務当局による懲罰は「すべて受け入れる」と述べた。また、彼女は罰金を期限内に支払うと約束している。


しかし、謝罪したにも関わらず、微博、中国版TikTokの抖音(ドウイン)、淘宝は薇婭のアカウントを凍結している。

中国政府は芸能界への監視を強化し、有名人の行動を規制している。ネット管理当局は2021年11月、中国の著名人は富を誇示することを避け、「社会主義の基本的な価値観」を守らなければならないと述べた。


また同月、中国は「違法かつ非倫理的」な行為を行ったとして、芸能人88人を含むブラックリストを公開した。

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